Xperia(エクスペリア)とDR-BT140QでのPowerampイコライザー使用例
< br />
JBLのスタジオモニター4333Bを愛用しているワタシのお薦め
Xperia(エクスペリア)のアプリではとても重宝しているオーディオプレーヤーのPowerampですが、有料版ではグラフィックイコライザーが使用できます。
今回は、PowerampとソニーのBluetooth(ブルートゥース)イヤホン、DR-BT140Qの組みわせという、かなりピンポイントな、私流のイコライザー設定方法をご紹介したいと思います。
私のイコライザー使用歴は結構長く、アナログオーディの時代から主にブートレグの音質補正に使用していました。
レコード時代のブートレグは、その殆が聴けるだけでありがたいという感覚で、音質は2の次だったため、私にとってはイコライザーは欠かせないものとなっていたのです。
これがアナログ時代、プリアンプに接続していた(現在も接続したままです。)テクニクスのパラメトリックイコライザー、10E(SH-9010E)ですが、それはもう手垢がつくくらい使い倒しました。
ちなみに、パラメトリックイコライザーというのは、各周波数の音量だけでなく、どの周波数をどの程度の帯域(幅)で調節するが設定できるイコライザーです。
テクニクス10E(SH-9010E)のバンドは各チャンネル6分割ですが、それぞれの中心周波数前後を選択できるのでかなりピンポイントな周波数を操作できます。
このイコライザーの使用経験から、
・イコライザーは音を良くする装置ではない
・イコライザーでは原音にない音を作り出すことはできない
・イコライザーは使用したかどうか分からないように使う
ということを学びました。
イコライザーを無造作に使用していると、音が良くなったと思って気がつくと全部周波数のボリュームが最大になり、単なるブースターになっていて音量が上がっ多分音が良くなった気がしていただけ、ということがあります。
イコライザーは音質を全般的に改善する魔法の装置ではありませんから、効果的にイコライザーを使用するためには、原音のどの部分をどう操作して、結果として全体的にどのように改善したいのかをはっきり把握しておかないと効果的に使用することはできません。
Xperia(エクスペリア)の素の音をよく聞くと、全体的にはフラットで柔らかな音質だと思いますが、メリハリに欠けています。
そのために、特に騒音の大きな街中や道路沿いでは、低音部分と高音部分が聞こえにくくなり、特に高音部分のハイハットやシンバルの音が聞こえにくくなるために、リズム感のない音になっているように思います。
そこで、低音部分と高音部分がはっきりと聞こえ、若干硬質な音質にしたいと思います。
よく考えると、これはかつてプリメインアンプについていた、ラウドネスをオンにした時と同じような感じです。
それでは、実際の設定方法です。
操作は、静かな部屋で行うことをお勧めします。
○低音部分
まず、できるだけ音質がよくバランスのいい音で、聞き慣れている曲(ここが結構大事)を選び、62Hzをプラス方向にタップします。
62Hzはまだ完全な低音域ではないので、ここで余り音量を上げ過ぎると、ボーカルが太くなったり、意図と違う効果が出るので+1にしておきます。
次に、低音域といえる31Hzをこれまた音原を聞きながら、タップしてブーミーにならない程度に音量を上げていきます。
私は、+3に設定しています。
こうしてイコライザーの各周波数を調整する場合は、オン/オフを切り替えながら行うとどの程度音質が変化したかが分かります。
○中音部分
中音部分は何も操作しません。
○高音部分
まず、4KHzを音源を聞きながらタップしますが、この辺りをあまり上げ過ぎると、音が硬く、キンキンした感じになり、耳障りな音になりがちなので私は+1にしています。
次に、8KHzを音源を聞きながらタップします。
8KHzをプラス方向にタップしていくと、シンバル系がくっきりしてリズム感が聞き取りやすくなります。
その上、16KHzは私の耳では操作してもそれほど変化が感じられないのでそのままにしておきます。
イコライザーの操作はこれだけです。
最後に、マスターボリュームを操作して、イコライザーのオン/オフを切り替えながら音量が同じになるようにします。
イコライザーをプラス方向に操作するということは、音量も増加していますからそのままにしておくと歪っぽい音になる音源もあるかと思いますので、この操作は必須だと思います。
私の場合、操作した結果次のような状態になっています。
ほとんど操作していないから音質はそんなに変わらないのではないか、と思われるかも知れませんが、私にとってはかなり変化しています。
まず、低音はよりはっきりしいますし、なにより高音部分がクリアになり、ボーカルが引き締まった感じになりますし、ギターもシャープになります。
全体的に音が低音方向と高音方向に引き伸ばされた感じで、厚みが薄くなる反面各音域の分離も良くなっていると思います。
まあ、この辺りは感覚的なものですし、耳の特性によっても(年齢によっても)聞こえ方は違ってきますから、何とも言えませんが、私の場合はこれでずいぶん聴きやすい音質になりました。
是非、Xperia(エクスペリア)とPowerampとソニーのBluetooth(ブルートゥース)イヤホン、DR-BT140Qをお使いの方は、Powerampアップグレードしてイコライザーを試してみてください。